エレベーターに鏡が付いている理由は?髪型チェック用じゃないよ
エレベーターに乗ると背面に鏡が付いているときがありますよね。
あの鏡、どんな理由で付いているかわかりますか?
1.車いす利用者の為に鏡が付いています
多くの人が考える理由として、「身だしなみチェックや髪型チェック」、「防犯上」等、いろんな答えが出てくると思います。
実は、鏡は「車いす利用者」の為に付いているんです。
2.なぜ、車いす利用者の為に鏡があるか?
エレベーターの中は車いすが回転できる程、広くない場合が多いです。
その為、車いす利用者が一人でエレベーターを降りる際、後ろ向きで降りるとき「扉の状況」や「後ろ側に人がいるかどうか」を確認する為に鏡が設置されています。
3.車いす利用者の為の機能
①車いす専用ボタンがある
鏡以外にも、車いす利用者の為の機能があります。
それは、乗り場側の車いす専用ボタンです。
一階の乗り場ボタンなら通常は上向きボタン1つですが、車いす専用ボタンがあるエレベーターは2つ上向きボタンが設置されています。
一般的に車いす専用ボタンは、車いす利用者が押しやすいように下の方に付いています。
ただし、一般用ボタンと車いす専用ボタンの機能は少し異なります。
②車いす専用ボタンの機能
- 車いす専用ボタンを押すと扉の開閉待機時間が10秒になります。※1
- 2台並びのエレベーターの場合、鏡付きのエレベーターが到着します
通常の一般用ボタンでエレベーターを呼んだ際は3秒程度の為、車いす利用者が乗り込む時間を考慮して、扉の開閉待機時間を制御しているのです。
また、2台並びで設置されているエレベーターで片方が鏡なしエレベーター、もう片方が鏡付きのエレベーターの場合、車いす専用ボタンを押すことで、鏡付きのエレベーターを呼ぶことができます。
その為、必要がないのに車いす専用ボタンを押すのは、本当に必要な人に迷惑がかかってしまうのでやめましょう。
4.まとめ
- エレベーターの鏡は車いす利用者の為に付いているよ
- 乗り場の車いす専用ボタンは、鏡付きのエレベーターを呼ぶ用だよ
※1、エレベーターメーカー各社で秒数は異なります。